アオラー甘露煮

昨晩、さっそくアオラーを煮ました。


語学の先生のレシピによれば
洗ったアオラーにフォークでぷつぷつと穴を開け
アオラー20個に対し、砂糖1kg、
水を加えずに圧力鍋で30〜45分ごくごくとろ火で煮込む、
最後は様子を見ながら加熱時間を調節、だそう。
でも砂糖1kgって、なんだか多いような気がして
すこし減らして入れました。


ちょくちょく様子を見ていたんだけど、30分くらい経って
なんとなくアメのような甘ったるい、ちょっとだけ
香ばしいようなにおいになったので、やー焦げてはいけないと思い
火を止めた。
冷ましてる間に、隣のお嫁さんが来て、一人でお留守番なの、
うちに来ない?と言うので、お隣に遊びに。


お隣で軽食をご馳走になって、お嫁さんと寝転がって
テレビを観ていたんだけど、お嫁さんはCMになると、
そのキャッチコピーの部分の歌とか小さい声で歌ってて、
はは、なんかかわいい。やっぱり22歳だ、普段の彼女は
とてもしっかり者なのでそんなこと忘れてしまう。
お料理の味がすごく良くて、絵が上手で、いつも控えめな
かわいいお嫁さんです。


しばらくして、アオラーが気になってしようがないので
ちょっと見てくる、と言って、冷めた圧力鍋を開けてみると
やや、ちょっと焦げているように見えなくもない。
戻ってお嫁さんに聞いたら、見てくれるというので
うちのキッチンに来て味見してもらった。
お砂糖がすこし足りない、というのでさらに追加して
ちょこっと加熱。


で、今朝、食べてみたら、昨晩よりも中まで甘いのが
染みわたって、まさに甘露煮。やった、出来た。
煮汁というかそのシロップは、ビタミンCが豊富で
とても体に良いそうです。
味は、なんか、居酒屋で飲む中国系の果実のチューハイ
みたいな感じです。例えがこれしか思い浮かばない。
おいしー。私は好きです。
金柑の甘露煮が好きな人は好きだと思う。


うれしくて、今日昼間、部屋に寄った人に食べさせた後、
さらに容器に詰めて知人宅におすそわけに行ったんだけど留守、
次なる目的地、日本寺のマーラーさんのところへ愛車にて移動。


マーラーさんに食べさせると、あからさまに顔をしかめて
「おいしい。」と言ったので、え?だめ?おいしくない??と
詰め寄ると、やはりしかめっ面のまま「おいしい。」と言いつつ、
誰が作ったの?と言うので、私よ?と言うと
どうやって作ったのかと聞くので、こうこうこうやってーと
説明した。
すると彼女はおもむろに冷蔵庫からガラス瓶を取り出しつつ、


 「本物の味を食べさせてあげるわ。」


とすごくかっこいい、私も一度は言ってみたい言葉を凛然と放った。
私は数秒後の展開を予感してぞくっとした。
彼女が小瓶から取り出したアオラーは、私のとは似ても似つかぬ
大袈裟かもしれないけどまるで宝石のようだった。
そして味も食感もまるで違う…! ショック!!


彼女のアオラーは、果実本来の薄緑の美しい色と形を保ったまま、さらに
糖蜜でつややかさが加わって、見た目も鮮やかなら
食感も本来の果実のシャリシャリ感とみずみずしさを残しつつ、それでいて
中までしっかり甘露が染みわたって、なおも甘みがすっきりしている。
文句なし、パーフェクトなコンポートタイプ。
一方、私のアオラーは、砂糖で煮込んだせいで果汁が果実から逃げてしまい
果実はしわしわでしっかりと甘露煮になって、あまったるく、色は黄金色…。
自分でおいしいと思ってたけど、マーラーさんのを食べたら、
かなり野暮ったい味であることに、いやでも気付かされました。


よかったー、いろんな人に配り歩く前にマーラーさんに食べてもらって。


今回は、完成品を見たことも食べたこともないものをレシピだけ聞いて
作ったのがやっぱよくなかったよねー。
やっぱり、食べてみて「美味しい!これどうやって作るんですか?」に限ります。


写真撮ったけど、ちょっと載せられません。