ギー

日本寺で、滞在中のムンバイ在住の英国人の尼さんに会って
一緒にお茶。私は朝の軽食をご馳走に。
その後、お寺の台所担当マーラーさんが、牛乳由来のギー(こちら参照)というオイルを
作っているところを見るチャンスに遭遇。


インド人はチャイを飲む習慣があるので、毎日ミルクを買うんだけど
ホモジナイズ(均一化)が不十分、または購入元によっては
絞ったままの状態なため、放置しているとすぐに上に乳脂肪が浮いてきます。
私はこれを加熱・撹拌してまた元に戻してたんだけど、
インド人はこの浮いてきたのを集めて1、2週間分くらいためておきます。
ためてる間に発酵が進み、ふわふわもこもこした状態に。
それを撹拌器でがちゃがちゃ混ぜると脂肪同士がぶつかり合って
だんだん大きな塊になります。ここで脂肪と離れて出てきた水分(乳清)は
カリーと呼ばれるインドの汁物を作る材料になります。
コップ1杯の水を加えてさらに撹拌した後、塊を取り出して
水道水で流しながら元気よく揉み洗い。塊、つまり乳脂肪分は水温では
固体なので、水で余分なものを洗い流します。
適当に洗い終わったら、鍋に移して強火で加熱、水分が飛んで行き
全体量が減ってもなお強火で加熱し続けること10〜15分。これだけでも
ミルク好きの私にとってはかなりいいにおいなのですが
香り付けするためにカルダモンと丁子を添加。さらに加熱して
ろ過して出来上がり。油以外の混合物は鍋底に焦げ付いていました。
なるほどー。


その後、マーラーさんの美味しいランチをご馳走になり、
午後、読書&お手伝いして夕方、お寺の近くに住む知人がお孫さんを
連れてお散歩に。帰られる際、私も帰宅することにして途中まで同行。
歩いていたら、妙齢のインド人女性が連れの知人に話し掛けてきた。
2人は知り合いらしくちょっと世間話を交わした後、その女性が私に
マッサージを習いませんか、プロの人が教えているから
一度見に来るといいでしょう、と教えてくれた。
ちょっと興味があったので、明日知人と一緒に早速見学に行くことに。


その妙齢の女性が最後に意外な一言を。
「あなたを今日の新聞で見ました。それであなたのことを知っていたので
声を掛けたのです。」


昨日の取材班は新聞社の人だったみたいです。