ある実業家のお宅訪問

日本寺でお昼を食べた後、先週積極的に私を訪ねてきてくれたおっさんの家へ。
日本寺から連絡をとったところ、わざわざバイクで迎えに来てくれた。
ノーヘルでお宅まで。ヘルメット着用は一応義務付けられているという話ですが
ワルダーで着用している人を見たことがありません。暑いかららしい。
というかワルダー交番無いし。
ちなみに交通量は半端無く多い、道路はバイク、サイクルリキシャ(自転車に
よる人力車)、ミニオート三輪、自動車、自転車がみんな思い思いに走行。
曲がるときは自動車以外は手信号
これだけ交通量が多いのになぜか信号機が無く、歩行者が自由闊達に
通りを横断するので、車もバイクもスピードは一切出しません。


おっさん宅で彼のご両親、奥さん、そして娘さん2人、小学生くらいの子と
未就学くらいの子を紹介された。その後、かつておっさん宅に訪問した
日本人の学生が写っているアルバムを見せて頂いた。古いものは'75とかって
30年前。写真の日本人の名前をどんどん言われて、この彼は今どこどこに
住んでるとか、彼女はワルダーで学んだ後、デリーでさらに学んだとか、
彼はインド人女性と結婚して3年で離婚したとか、そんな話を聞いたけど、
あまり興味無かった。
というか、ここの家族、全員表情が硬い。話も、硬い。
大人が硬いから子供も硬い。誰も馬鹿笑いとかゼッタイしない。みんなマジメです。
疲れたので、どのタイミングで帰ろうかと思ってたら、最悪のタイミングで
スコール。激しく土砂降り。


おっさんは用事があるらしく何処かへ行ってしまい、奥さんは台所、
ほとんど放置状態で私はぼんやりテレビを見ていたんだけど、ただ
10歳くらいの女の子が私に、ヒンディー語でテレビの内容やら女優の話やら
親戚の話やら友人の話やら、とにかく真剣な顔つきでずっと、ずっと…
しゃべり続けてくれてた。子供もすごい社交性、インド人てかんじがする。
途中で家のおばあちゃんに「この子の言ってることがわかるかね?」と
聞かれてドキリ。ええ、…まぁ。。スコール早く止んで。お願い。


やがて家族がまた居間に集まり、いくらかまた話したりしたんだけど
前半ですっかり疲れてしまい、私があんまりしゃべんないので
家族同士が母語のマラティー語でしゃべり始めた。私は理解できないので
存在感抜群なくせに押し黙っていて息苦しかった。


夕飯を食べて帰りなさいと言われていたのだけど、スコールが止んだのを
確認し次第、そろそろおいとましますと腰を上げ、タクシーで帰ると言うのを
おっさんがバイクで親切にも送ってくださった。
スコールが降り続いた時間、約3時間。