インド式披露宴

今晩は学内の大広場で、隣人の結婚式の披露宴。
夜7時半くらいから、脳にダイレクトにくるインドの古典音楽の
テープが場内設置のスピーカーから流れ始めました。
私の部屋は会場から数メートル。勉強してたんだけど
それを聞くと居ても立ってもいられなくなり、
されど澄ました顔して開演前の会場の下見に。
芝の大広場が、布の壁で四角く囲われ臨時の催事場。
出入口の真正面にステージが設営され、その上に新郎新婦が座る
座椅子がセッティングされていました。


そして客席側には椅子が並べられたスペースと、ビュッフェの料理用の
長いテーブル、取り皿のテーブルなどが既に整っていました。

一旦戻って、8時からということで、ちょい過ぎ(インドで時間通りに
物事が運ばれることは少ないです、私の経験上。)に会場に再び
足を運ぶと、エントランスで新郎の親戚の女性が来客に
いい香りの香水をさっと吹きかけていました。
サンダルウッドやバニラが合わさったような、いくらかいでも
さらに深呼吸したくなるようなやわらかな優しい香り。
それから別の女性が、赤色の粉とサフラン色の粉を指先に取って
額に印を2つ付けてくれました。ヒンドゥーの吉祥の印。


いつの間に集まったのか場内は多くの来客で既に賑わっていて、
新郎新婦も着席、来客は各々ステージ上に上がって、二人に
プレゼントを渡したり、お祝いの挨拶をしていました。
特に司会や進行などはなく、ただひたすら新郎新婦は来客と
挨拶を交わし、そして来客はビュッフェを楽しむ、というのが
どうやらインド式の披露宴のよう。


壇上にはビデオを回す人や写真を撮っている人もいたので
私もまぎれてデジカメで撮影。
それから場内をぶらぶらして、知った顔はないかなーと探していたら
語学の先生のひとり、アルカ先生に出会いました。
先生は2人のお子さんと、見たことのある女性2人と御一緒で
その2人の女性もまた先生とのこと。
一目で姉妹だとわかるほど良く似ている美人姉妹。
インドはどんな辺境の地に行っても、相変わらず美人率が高いです。
恐るべし。

彼女たちに誘われて、一緒にビュッフェに。


デザートを食べ終わった頃、新婦の妹さん達が私を見つけて
声を掛けてくれました。
彼女たちは、新婦の地元の女友達と一緒に座っていて私も仲間に
入れてもらって、おしゃべり。みんな二十歳前後くらい。
それぞれ趣の異なる民族衣装やアクセサリーを身に付け
とっても豪華&おしゃれ。私がファッションにとても興味津々だったので
彼女たちに地元のナグプールで一緒にショッピングしましょうよ☆と
誘われました。いつかナグプールでショッピングしたい…
憧れの都会、ナグプール。デリーやムンバイなんかに比べたら
全然小さい都市なんだけど、ワルダーから出ない生活をしていると
そうなってしまうんだな。


印象的だったのが、場内でかかっていた、私が大好きなインドの古典音楽を、
彼女たちが、え?これが好きなの?こんなの退屈だわって言ってたこと。


しばらくして彼女たちがビュッフェに立ち上がり、すでに食べ終えた私も
彼女たちに付き合って、デザートだけ食べようと思って同行。
料理の並んだテーブルに行くと、学内に住む仲良しの敬虔そうな親子が
連れの女性といたので、今度は彼女らに加わりしばしおしゃべり。


その後、彼女らと一緒に会場を後にし、彼女のうちでしばしくつろいで
自室に戻ったのが10時くらい。音楽は古典音楽から変わって、さっきまで
演歌みたいなのが聞こえていたのに、気が付いたらダンスミュージック
みたいなのがかかっていた。ダンスミュージックもやはりインドっぽい。
ほほ、なんか楽しそ。また居ても立ってもいられなくなり、再び会場を
こっそり覗きに。来客はかなり減っていて、新郎新婦の親戚が
新たにセッティングされた長テーブルに着席して、ビュッフェの料理を
食べていて、新郎新婦が一人一人に挨拶をしながら甘いお菓子を
プレートに載せていました。日本でもありそうなシーン。

その後また部屋に戻ったんだけど、結局ダンスミュージックが
聞こえなくなったのは深夜0時頃。 パワフルです。