チキンカレーとフライトアテンダントと神様

インドの女子大生の友人のうちに、知人と共に招待され
約束のお昼に訪問。
美味しいチキンカレーをご馳走になった。
さらりとしたスープタイプ。やや辛。
家庭料理なのに日本のインド料理屋レベルなのだから素敵です。


彼女の家はうーんまあまあ中流?、くらいのご家庭なんだけど、
彼女の夢は、広い庭付きの大きなきれいな家に住んで、
庭には噴水、とのこと。
日本は物価が高い分収入もいいから、日本で働いて
物価の安いインドで生活したい、と言っているけども、
彼女がいま学んでいるのは生物学で、
将来の夢は飛行機の客室乗務員、
そして彼女のお父さんいわく、彼女は2年以内に結婚することになるそう。
なんか、バラバラではないか。


しかし、インドで徐々に生活に余裕が出てきた、
このくらいの家庭における、“より豊かな生活”を目指す向上心は
彼女の理想に見られるようにかなり強く、
親は子供にいい職につかせるために一生懸命勉強させ、
慎ましやかな生活をしながら子供を塾に通わせ、
大都市や海外の大学に行かせて子供は高学歴。
欧米で活躍しているインド人はとても多い。


私の交友範囲(ここがポイントなんだけども)で耳にするのが、
やたら多いのがエンジニア。
そんなにエンジニアの職があるんだろうか、と疑問を感じざるをえない。
ま、エンジニアにもいろいろあるんだろうけど。
あとは医者と弁護士が多い。もちろん専門職は仕事があるからです。


どういうわけか、帰りにお土産まで持たせてくれた。
きれいにラッピングされたボックスと、
さらにインドの生菓子。
ボックスの中身は、家に帰って開いてみたら
取っ手が象のデザインの陶器製のマグカップだった。
学長の奥さんに見せたら、
「おやまあ、ガヌパティ(象の頭をしたインドの神様。ガネーシャ。)」
とおっしゃった。
ただの象さんの絵柄を見ても、彼女にはガヌパティに見えるのだ。
すごいと思う。
私の宗教的信仰心というものは驚くほど浅薄で、なまじっかあるくらいなら
いっそないほうが潔いような気もするのだけども、
マハトマ・ガンディーが農民の中に神を見たように、
私は彼女の中にこそ、真実=神を見るのであった。


先日、マイ・マグカップの取っ手を誤って割ってしまったので
買い換えようと思っていた矢先、ナイスタイミングだった。