マドゥライ〜ポンディチェリー 移動

部屋に戻って荷物をまとめ、チェックアウト。
オートを拾って、町外れにある遠距離バスが発着する
ニュー・セントラル・バスターミナルへ。
大きなバスターミナルで、安食堂や土産物売り場や
キオスクみたいなのがたくさん建物内に入っている。
鉄板上で美味しそうに焼かれているパラータ(インドの
無発酵パンのひとつ)に目を奪われつつも
まずはポンディチェリー方面に行くバス乗り場まで
行ってみようと思って頑張って辿り着くと、
望んでいたバスは今出ようとしているところだった。
早速乗り込んだ。


前側のドアから乗り込み、後ろのほうの席に着こうと
奥へ進もうとしたら、さっき行き先を確認した切符売りが
一番前の席、二人掛けの通路側に座れと言った。
足元が十分に広いのでバックパックが楽に置けた。
しかも大きなフロントガラス越しに見る道中の光景は
いつも横の窓から流れる景色を眺めていたのと違って
ダイナミックで見ていて飽きなかった。


インドの運転マナーはあまりいいとは言えず、
見ているといつも『マリオカート』という
任天堂のレースゲームを思い出すのであった。
マリオカートに、さらに歩行者や牛車や
山羊の群れを追う山羊飼いなど
いろんなインド的要素が加わるんであった。


ドライバーの運転テクニックに感心しながら
途中何度か居眠りし、何度か途中休憩が入り、
いくつか町を通過し、客を乗せたり降ろしたりして
やがて乗り換え地点のヴィルプラムで降ろされた。


たくさんの長距離バスが行き来するバスターミナルには、
どこでもタイムキーパーと呼ばれるおっさんが
バスのプラットフォーム近くに机を置いて座っている。
そしてドライバーは、各自のバスの到着時間を
申告することになっているようだ。
何度かバスターミナルを利用するうちに
多くのプラットフォームの中から自分の乗りたい
バスが出る箇所を知るには
彼に聞けばいちばん手っ取り早いことに気付いた。


ポンディチェリー行きのバスを見つけ
バスは乗客を集めて19時過ぎ、発車した。