ゴア 4日目

11AMに昨日のアクセサリー屋へ。
値段交渉。
彼らはインド北部のカシミール地方から、いわば出稼ぎで
ゴアに来ている。
彼らのように、他州から出稼ぎにやってきている人は
案外多い。


午後になってカラングートからバスで20分内陸寄りにある
マプサという街に。市場をほっつき歩き、
ドライフルーツのアチャール(スパイスやオイルを混ぜて
漬け込んだもの)を購入。
軽食屋に入ると、パンをみんな食べていた。
こぶし大のパンをちぎり、カレーのようなおかずをつけながら
食べていた。
パンだけ買って帰る人も。
ケンタッキーのビスケットみたいなスナックもあった。
もとポルトガル領であった歴史を感じる。
街では西洋菓子のような焼き菓子も見られた。
他州と違う点がよく目に付き、面白い。


その後、映画を観に。14:35〜17:00くらいまで。
場内が暗くなり、他の映画の予告編をやってるのかと思っていたら、
すでに始まっていた。
インドの映画館は、途中5分間程度の休憩が入る。
その間にスナックやドリンクを買ってきたりする。


映画館の傍に、果物屋が2軒並んでおり、1つはフレッシュジュース
が売りで、もう1軒はカットフルーツをやっていた。
どちらも男性客ばかりで、みんな渋い顔してストローでジュースをすすったり、
カットフルーツを食べているおっさんは、たばこをやりながら
パパイヤやらバナナやらスイカの入ったボールをつついていた。


カラングートに戻り、ビーチで星を見ながらビールを飲んだ。


ここに来てわかったのだけども、
ゴアはたしかに居心地が良過ぎる。
うっかりすると、残りの全日程をここで過ごしてしまいそう。


ゴアの魅力は何だろうと考えると、
ビーチリゾートで観光客が多いせいか、明るくて開放感がある。
ビーチに出れば、やわらかな風が止めどなく吹き、
青い空、繰り返す波の音、夜になれば満天の星空。


都会でありながら、のどかで空気がきれいで、そういえば、
ゴアの市街地には大都市で問題になりがちな
窒素酸化物や二酸化硫黄や浮遊粒子状物質などの測定値が、
随時電光掲示板で表示されていた。
インドでこんなに環境に配慮している都市があるなんて!


ゴアには樹林地帯がその都市部を取り囲むだけでなく、
内部に入り組んであるのが特徴的だと思う。
そしてすこし離れるとすぐに田畑が広がり、山がある。
市内には数本の川が走り海へと流れ、
変化に富んだ街並み。


ゴアはインドが独立するまでの450年もの間、ポルトガル領だった。
なので、他の州(ゴアはゴア州という小さな州)と異なって
ヒンドゥー色をそれほど感じることがない。
街には古い教会がいくつもあって、現在それらは併せて
世界遺産に指定されている。
人々の生活習慣もその歴史ゆえに他州と異なるらしく、
彼らの服装なんかは、今まで見てきたのと違って、
男性は洋服的なボタンシャツにパンツ、
女性はサリー姿も見かけるけど、洋服姿もよく見る。
そして、身なりを見るからに、人々は全体的に暮らしぶりが
いいようだ。ゴアにいると、インドの貧困さを忘れてしまいそうだ。
現地人ではなく、もしかしたら旅行者のインド人を
見ているのかもしれないけども。
リゾート地に家族旅行に来るインド人はそれなりに裕福なはず。
インドっぽさが薄いと言えば薄い。
それゆえに、インド臭さに飽きてきた頃に、ゴアがぐっとくる。


11月4日の日記、追加しました。