ハンピ 初日

ハンピは14〜16世紀にかけて南インドで幅を利かせていた
ビジャヤナガルというヒンドゥー王朝の都が置かれていた町。
しかしムスリムの侵攻によって王朝は滅び、現在のハンピは
静かな村に過ぎない。


バスを降りて、まばらな人の流れについて行くと
すぐに村のメインストリートといえる場所に出た。
左を向くとすぐに、今回私がいちばん見てみたかった
「ウィルバークシャ寺院」の高さ50メートルの白い塔が、
メインストリートの突き当たりに美しいバランスで佇んでいた。


その「ウィルバークシャ寺院」周りには、たくさんの
安宿が看板を掲げており、安宿とツーリスト目当ての食堂と
もともとそこが村の居住区だったことを伺わせる
住民たちの生活空間が細々と立ち並んでいた。
その中の1軒に宿をとり、移動でくたくただったので
シャワーを浴びてベッドに寝転がった。


午後になって「ウィルバークシャ寺院」を早速見に行った。
ここは現在も住民たちのお祈りするための寺院であり
今日は特に、行事があるらしく、近郊からもたくさんの
参拝客がやってきていて、小さな村は外国人客と
インド人客と商売熱心な露天商でとても賑わっていた。


寺院の中にはいくつも神々が祀られているので
参拝客らは順々に周っては祈りを捧げていた。
一通り見終わって、もう一度内装の彫刻を観ながら
周ろうかなーと考えていたところ、
今朝電車で到着した駅周り、ホスペットからやって来たという
2人連れのインド人の若者が、周り方を教えましょうか?と
声を掛けてくれたので、本場インド人の周り方を見てみたくなり
一緒に周ることに。
一通り周ったあと、寺院の裏口から出ると、すぐに川が流れていた。
川では村の人々が洗濯したり、水浴したりしていた。


また部屋に戻り、夕刻になって周辺を散策して歩き
晩御飯にプーリーという揚げたチャパティーみたいなのを食べた。


メインストリートを見ていると、女子らがみんな新しいサリーや
ドレスを着て、お盆に小さなオイルランプを載せて
「ヴィルパークシャ寺院」に向かっていた。
今日は何かの行事の日なので宗教儀礼のようだ。
その中のある家族に付いて行って、
その様子を見させてもらうことができた。