だいぶ涼しくなりました

すっかり涼しくなり、インド人からよく寒くない?と聞かれますが
私は外気に対して順応性があるのか、ただ鈍感なのかわかりませんが
暑さも寒さもそれほど気になりません。インド人は暑がりで寒がり。
室温は26〜28℃、湿度65〜80%。
朝晩冷え込んで、日本の秋を思わせます。まだまだ雨が振ったり止んだりだけども。
夜は外ではカエルが鳴いています。
たまに部屋に迷い込んでくるけど、日本で見るような緑色ではなく
くすんだ土色をしていて、いまひとつ愛着がわきにくい。
15ミリくらいの小ぶりな種です。


あと、アリがすごいことになってます。
先週くらいから、無数の小さなアリが、
わが家が沈下するんじゃないかと思われるくらい玄関や裏の土間の隙から、
小粒の土の塊をエイサエイサと運び出して
巣の出入り口付近に毎日山を拵えているので、掃除が大変です。しかも何か所も。
冬が来る前に地下に部屋をたくさん作って、食物を貯蔵するつもりなんでしょう。


気温が下がったので、蚊とトカゲがだいぶ減りました。よかったよかった。
トカゲは何がいけないって、糞害が甚だしいのがいけない。
彼らが好んで食べる小虫もまた多いから、よく食べよく排泄するんです。
そして恐いくらいよく肥えてました。


インドは鳥もまた種類が豊富で、南国らしい黄緑と黄色をした大きな鳥、
名前を何というのか知りませんが、それを以前はよく見かけていたのですが、
雨季に入ってから見なくなりました。モンスーンに追われて
北のほうへ移動したんでしょうか?
でもまだ他の鳥たちがいて、朝から長閑なさえずりが聞こえ、
目の前でちょんちょんと跳ねながら地面を移動してみせたりして愛らしい。
小鳥のほかに、日本で見ないようなちょっと大柄な野鳥も以前はよく見てたけど
それもまたここ最近見ないところをみると、渡り鳥なのかもしれません。


先々月くらいに野良豚、野良牛などの紹介をしましたが、
そういえば野生の猿も出ます。人家に侵入してしょっちゅう悪さをしています。
あと野生のリスもいます。猿もリスもインド各地でよく見かけます。
小さなネズミも、うちでは見たことないけど人んちや宝石屋で見たことがあります。
蛇も出るらしい。人家に迷い込んで侵入してきて、そういうときは
蛇退治の仕事をしている人を呼んで、お金を出して撤去してもらうらしい。
蛇は神聖視されているため、殺さずに毒牙を抜いてまた放すらしいです。


生活空間に生き物が溢れているところがまた、インドの懐の深さと
豊穣さを感じさせるのですが、こんな話も。
インドでは狂犬病の被害が増加している地区があるそうで、先日外務省から
気を付けるようにとの知らせが来たのですが、説明によると、インド政府は
動物愛護の観点から野良犬たちを捕獲・処分しないらしい。噛まれない様に
くれぐれもご留意ください、みたいなことが書いてありました。