コーチン3日目

今日はまた昨日に引き続き、コーチン郊外にある
アーユルヴェーディックセンターを訪ねる予定で
その後、夜の列車でムンバイに発つため、
8時過ぎにホテルをチェックアウトし、
オートを拾って市の南に位置するエルナクラム・ジャンクション駅に行き、
クロークルームバックパックを預け、
乗りたい列車がジャンクション駅に停車しないため、
またオートに乗って市の北に位置するエルナクラム・タウン駅に移動。
9時45分発車の列車に乗ろうと思い、ギリギリに駅に到着したので
多少慌ててホームに向かった。
インドの駅では私が知る限り、ホームまでチケット無しでも
自由に出入りができるため、(でも入場券もちゃんと売っているから不思議。)
私は急いでいたので思わず切符を買わずにホームに向かった。
すると列車は大幅に遅れが出ていて10時20分発車に変更になっていた。
なので結局ホームでぼんやり1時間近く時間を潰して、
その間に切符を買ってないことをすっかり忘れてしまい、そのまま乗車。
タウン駅から目的地コッタヤム駅までは1時間半程度の道のり。
セカンドクラスの座席に座っていればよかったのだけども
うっかりスリーパークラスの空席を見つけてそこに座っていたら
運悪く車掌が改札に来て、かなりペナルティーを取られた。痛かった。


訪問先のアーユルヴェーディックセンターは、
ワルダーで開業しているドクターから聞いたところで、
住所、電話番号などを聞いていたのだけども、
ドクターが教えてくれた最寄り駅で下車して、
近くにあった郵便局でここに行きたいんですけど、と住所を見せると、
それなら、ここから60㎞も離れたところだと聞かされ驚いた。
全然最寄り駅ではなかった。
行く気が一気に失せたので、中長距離バス乗り場に行き、
エルナクラムに戻ることに。
その中長距離バスターミナルのキオスクで買って食べた、
ミルクを煮詰めて作ったペーラーというお菓子がとても美味しかった。


エルナクラム手前、という感じのところまで来て、
バスは市内まで入らないのか途中で降ろされたので
駅周りまで行くらしいバスに乗り換えた。
日本人の感覚としては、どの市バスも、
鉄道駅や大きなバスターミナルにはもちろん停車するはず、と
勝手に思っていたのだけども、
そのバスは裏通りのような小路地をぐんぐん走り、
感覚的に目的地の駅から遠ざかりつつあるような気がしたので
切符売りに尋ねたら、次の停留所で降ろされた。
よくわからないけど海岸近くの通りで、
コーチン名物(と思う)のスイカジュースなど飲み、
しばらく歩いてまたバス停があったので
駅に行くらしいバスに乗車。


しばらく走ると、明らかに市街地を出ようとしていたので、
切符売りに「駅までって切符買ったんだけど…。」と言ったら
なんか困った顔をしていた。
それを聞いていた近くに座っていたムスリムっぽい中年インド人男性が、
次のバス停で一緒に下車してくれ、適当なバスに一緒に乗ってくれ、
しかも切符まで買ってくれ、適当なバス停で一緒に降りて、
最後に駅まで距離があるからとオートを拾ってくれ、
じゃあ私はまた戻るから、と去って行った。
親切なおじさんに感謝です。


エルナクラム・ジャンクション駅までオートで辿り着き、
駅周りの賑やかなところを散策、
せっかくなので、近くにある先日行ったアーユルヴェーダの治療院で
1時間弱のオイルマッサージをお願いした。
紐パンツのみになって
文字通り頭のてっぺんから足裏まで全身マッサージ。500ルピー。
オイルが身体に染み込む感じ。
最後、自分でスクラブ入りのフワフワした泡立ったジェルのようなもので
オイルを軽く洗い流して終了。
私はどこも悪くないのか、それともマッサージがあまり巧くないのか
それとも1度やったくらいではやはり何にも変わらないのか
正直、特に変化を感じず…。
でも先日同じ人にマッサージをしてもらった日本人女性は、
更年期障害の症状にとても効果を感じるとおっしゃっていたので
人によりけりかな。


その後、<MALABAR CHIPS>というバナナチップスのお店で
ケーララ名物のバナナチップスを購入。
ケーララのバナナチップスは、ココナッツオイルでさっぱり揚げてあって
食べるとほのかにココナッツの香りがふわり。これがたまらなく食欲をそそる。
日本でメジャーな甘く味付けされたのと異なり、
ポテトチップス同様、塩味がスタンダードらしい。
でもあえて、パームシュガー(ヤシ由来のお砂糖)で甘く味付けされたのを購入。


駅前通りの食堂で、フィッシュカリーとパラータ(薄焼きパン)と
昨日のリベンジ、ビーフフライを注文。
ココナッツミルクが効いているマイルドなフィッシュカリーのお魚は
サバのような魚。庶民的な味わい。
リベンジのビーフフライもやはり値段が値段なので
やっぱり安食堂ではこれが限界なのか!という感じだった。


その後、エルナクラム・ジャンクション駅に行き、
クロークルームバックパックを受け取り、
次の目的地ムンバイ行きの列車<オカ・エクスプレス>19時50分発の
列車に乗車。
また一般乗車券でスリーパークラスの列車に乗り込み、
回ってきた改札の駅員に寝台券をお願いすると、駅員は快く請合ってくれた。


列車は逆三角したインドの西岸を北上し、25時間かけて
明日の夜、ムンバイに到着する。