マイソール 初日

荷物を部屋に置き、駅から乗ってきたオートのドライバーの
アドバイスに従い、次の目的地コーチン(コチ)行きの
長距離バスの予約をしに行った。
その後、ドライバーがムスリムイスラム教徒)だったので
ムスリム街にある定食屋に連れて行ってもらった。
ビーフビリヤニ、20ルピー。


インドに来て、何教徒か?と聞かれてムスリムだと
インド人が答えるのを2度、見たことがある。
1度目はゴアで、買い物に来たヒンドゥーの女の子が
店員の若者に聞いていた。2度目は、私が今日、その
オートのドライバーに尋ねた。ムスリム料理のビリヤニ
食べたかったので。
その、ムスリムだと答えるときの抑えた声と口調が
似ていた。
特に意味はないのかもしれないし、何か含んでいるようにも
感じられる。


ビリヤニは、安食堂で食べると、15〜20ルピー、素朴で
庶民的な味わい。付いてくるカレーはあっさり風味。
ちょっとしたレストランに入ると40〜80ルピー、
バスマティ米を使っているので香りが断然よく、
付いてくるカレーも濃厚で味わいたっぷりめ。
そのマイソールの安食堂はやはり前者で、炒めた後
米と炊き込んだっぽいぶつ切りのビーフがごろごろと
入っていた。


ビリヤニを食べ終え、周辺をうろついていると生菓子屋が
あったので、大好きなグラーブジャームン5ルピーを食べ、
オートを拾って部屋に戻った。


プリペイド携帯電話の残高が気が付いたらマイナスに
なっていたので、ロッジ傍の小さな商店でリチャージした。
すこしぶらぶらすると、パパイヤのカットフルーツを
やってる移動手押し車の店があったので
5ルピー分ちょうだい、と言ったら、てんこ盛りにして
渡してくれた。多過ぎるよ!と言うと、5ルピーだろ?
5ルピーはこれくらいなもんだ、とおっさんは言った。
ゴア、バンガロール、マイソールと移動するたびに
パパイヤの値段が安くなる。