バンガロール 2日目

先日、歯の詰め物が取れてしまったので、
やっぱり歯医者さんに行くことに。
なんといってもバンガロールはインドで3番目の都市。
よりよい医療を追求する富裕層がいるわけで
後々、下手にワルダーのあやしげな歯医者にかかるよりは
都市部の近代的な歯医者さんに行ったほうが良策だと思った。


インターネットで調べてみたら
“在バンガロールの日本人がよく利用する歯科医療機関”、
というのがあった。バンガロールで活躍している日本人は
少なくないと聞く。
載っていたクリニックの電話番号の1つに
電話をかけて住所を聞き、午前中オートに乗って早速行ってみた。


<A Complete Dental Clinic>という歯医者さんは
近くに閑静な住宅街が広がる大通りに面した場所、
中央が吹き抜けの造りで、1階に花壇があるような
ラグジュアリーなビルディングの2階に入っていた。
ドクターは、ロビン・ウィリアムズの演じる陽気でコミカルな
キャラを地で行ってるような人だった。
静かな待合席で雑誌をめくっていると、治療室からしばしば
大きな笑い声が聞こえ、しばらくして治療を終えた欧米人が
ほんとにありがとう、よかったよ、みたいなことを言いながら
出てきた。
スタッフもとても感じがよく、「脱インド」的。
受付女性が白衣の下がサリーだったのがなんかやっぱりいいなと思った。
なにより清潔で、器具も近代的で日本にいるのと変わりない、
治療も怪しげなところがまったくなく、丁寧かつスピーディー。
安心して治療を受けることができて、ほんとに良かった。
結局、銀色の詰め物が取れたところを少し削って
そこに樹脂を詰めてもらった。
3,000ルピー、7,500円相当をカードで支払い。
お金でサービスの品質の高さを買った実感があった。


その建物がある颯爽とした都会風の通りに、
大きくて新しいビルディング内に入ったマクドナルドを発見。
朝から何も食べてなかったので、マックに入ることに。
種類はマックチキンバーガー、フィレオフィッシュバーガー、
マックベジバーガー(たぶんハッシュポテトみたいなのが
挟まっている)、そして、日本のビッグマックに相当すると
思われる「チキン・マハラジャ」、あとピタみたいな
薄い生地で巻いたのとか。そんな感じ。ビーフは使わない。


チキン・マハラジャのコーラとポテトのセット、105ルピー。
高い。
ビーフパテのチキン版みたいな感じで、なんかちょっと違う、って
これ、数年前も食べたんだった。また同じもの食べちゃった。
どうせならチキンはパテにしないほうが美味しいだろうに。


そのマックの店内は、品のいいビルディングに入っているためか
内装がシックでとてもきれい、ラグジュアリーな印象を醸していた。
日本にこんなゆったりとして調度品のバランスのいいマックが
あるだろうか。とても居心地がいい。
そこで働いている若者の男女も、なんか、いかにも社会的地位を
得たような顔して澄ましていた。
エアコン完備のきれいな環境で働けるということは、
インドではまだまだめずらしいはず。


元気よくマハラジャ・マックを食べ、飲みきれなかった
日本と同じ絵柄の印刷された紙コップに注がれた多めのコーラを手に、
そのビルディング内に入っているショップを見て歩いた。
まだ昼時だからか、人がすこぶる少ない。
お店はどういうわけか、それぞれがガラスの壁で1つの部屋になっていて、
ドアを開けて入ると中でまたエアコンが効いている。
メンズウェア、レディースウェア、スポーツウェア、
ナイキの正規店、家電屋などが入っていた。


今朝気付いたんだけど、今回の旅に持ってきている3枚の
トップスのうちの1枚が、いつのまにか背中に10センチ弱
破れて穴が空いていた。何かに引っ掛けたみたい。
それでなんかいいシャツないかなと思って見ていたんだけど
どこでも、なんか、澄ましたような気の抜けたシャツしか置いてない。
こんなことならゴアで買っておけばよかったと後悔。
ゴアにはよその街とは異なる趣の品々が揃いに揃っていた。


エアコンの効いたビルから外に出ると、一瞬懐かしい東京の匂いがした。


その後、これからどうしようかなーと思ったけど
バンガロールはシティだ。特に見ておくべきものもなく
都会感を十分に知ったので、もういいやと思い
オートを拾って部屋に戻り、荷物をまとめてチェックアウトした。


バンガロール・シティ駅に着いたら、次の目的地マイソール行きの列車は
30分後の14:45発だった。マイソールはバンガロールから列車で
約3時間の小さな街、列車も1日12本程度出ているらしい。
チケットRs.55買って早速乗車。