ゴア到着

昨晩フブリというところから23:45の深夜バスに乗り、今朝6時頃、
ゴアの州都、パナジに到着。


今回のバス移動、予想以上にキツかった。やめておけばよかった。
“予想以上”というか、だいたい、こんな苦難いっぱいのバス、一体誰が想像しただろう!


バスの中で気が付いたんだけど、デカン高原に位置するハンピから
海岸沿いの街、ゴアに行くには、高原を下らなければならない。
ワルダーもデカン高原なので、言ってみれば下るのは半年振り。
その“下り”が凄まじかった。
最初、フブリの街から出るまでは何ともなかったけど
街から外れた途端、未舗装道路。激しく揺れるけどしばらくの辛抱かと
思っていたら、それがその後約6時間、最後まで続いた。


乗客はまたインド人ばかり、私の隣は幼児連れの3人家族。
お母さんがすごく口が達者な人で、バスが出る前に同乗者の男性に
なまりのあるヒンディー語で何事か激しくまくり立て、
相手のおっさんは苦笑。
バスが出て、みんな眠りに就こうかという頃になって、
今度は子供を抱っこするだのしないので旦那さんと激しく揉めていた。
あえて言えば、ヒンディー語の夫婦喧嘩が聞けたのは
貴重で面白い体験だった。


夜の車内は肌寒く、窓を閉めてさらにバックパックから掛け布を
取り出して眠ろうとしたけど、バスの揺れが何かのアトラクションばりに激しくて
全然眠れず。窓際に着席していたので、揺れに任せて何度も肩をぶつけた。
激しい後悔と早く着くことを願うことしか頭にない状態で夜が明け、パナジ到着。


そういえばハンピを発つ際に、オートリクシャの運転手、マーシュくんが
しきりにローカルバスはやめたほうがいいよ、とアドバイスしてくれた
にもかかわらず、私は我を通してローカルバスに自ら進んで乗ったんであった。
マーシュくんの忠告を無駄にしてしまった。


バスから降り立ち、ぼんやりしていると、バイクに乗ったおっさんに
声を掛けられた。どうやらバイクのタクシー屋らしい。


ゴアと一言に言っても、市街地、旧市街地、そして10か所をゆうに超える
広大なビーチからなっていて、私はガイドブックで見て滞在先に選んだ
ビーチがあったんだけど、朝が早かったためにチェックインができず
おっさんが勧める市街地の数ある安宿の1つに連れて行ってもらった。


部屋でシャワーを浴び、洗濯して一息ついていると、次第に日が昇り…
あ、暑い…。酷暑。
日当たりがいい部屋を選んでしまったのが裏目に出て
その部屋は日中かなり室温が上昇するんであった。
そうだった、ここは今までのデカン高原のような高地でない上に
なおかつ南下しているんであった。
天井のファンを全開にして睡眠。
明日別の宿に移動しよう。