セワグラム滞在

ワルダーからバスで15〜20分くらいの場所にある
コミュニティー内のゲストハウスに2泊して、今日夕刻帰宅。
ルームチャージというのは設定されてないんだけど
1日軽食&2食付で100ルピーを目安に、出せるだけ出すという原則、
帰りのバスの中で、うっかり1ルピーも置かずに
すたすたと帰ってきてしまったことに気付き
後で慌てて、また今度行ったときに払いますのでとTEL。


女性がメインに共同生活しているところで女性30名弱、男性数名。
インドは女性の自由は生まれたときに没収されてしまう、特に貧しい場合。
結婚するまでは女子の事柄はすべて父親に決定権があり、結婚してからは
夫にあらゆる判断を委ねて、夫が死した後は彼女は息子に聞いてから決めるそう。
(余計な)知恵を持つ必要はないと、彼女らは教育のチャンスも
十分に与えられないというのも聞いたことがあります。
もちろん性格的にしたたかな女性もいるけど、結局彼女らに自由は与えられず
貧しい彼女たちは、経済面以外においても生涯を男性を頼りに
生きるほか無いのが現実です。


そういう、インドの困った面を、女性解放、女性の自立、女性の教育などを
理念に掲げて、ガンジーの高弟である1人の聖人によって
立ち上げられたのが、そのコミュニティー
年齢層がかなり高齢化しているんだけども、
それは、若い人が入門したがっても住居数が限られているために空きがなくて
ずっと断り続けているためだそう。


3日間で得たものは、いま滞在してる学内で得られるものの
何倍も大きかった。
示唆に富んだ年長者からの言葉は温かく重みがあります。
自分のなんと未熟で薄っぺらいことか!


コミュニティー以外の人、たとえば音楽を生業としている人など、にも、
たくさん出会う機会があった。
みんな「キミコ!」とすぐ名前を覚えて呼ぶから
すごいなーと無闇に感心。思うに彼らは多言語の人たちだから
言語感覚が優れてるのです。
私はインド人の名前を覚えるのがすごく苦手。
右耳で聞いた端から左耳に抜け出るの、防ぎようがない。


簡単な問題というか、会話の中での問い掛けに対して答えられず、
自分が普段いかに何にも考えないで生きているか気付かされた。
意識的にぐいぐいと考えないといけないこともあるのだ。


日本人の私から見たら、女性が女性たちだけで生活してても
特になんとも思わないんだけど、でもじつは
インド人女性がインドで自立して生活するということは
(たとえ共同生活であっても)今でさえすごいことなのです!
…というのを1人でも多くの日本人に知って欲しいです。