またまたチャンダン

5時半に目が覚め、外は水色でまだ日が昇っておらず
玄関扉を開けてそれから特に何をしたわけでもなく
今日は祝日なので二度寝


「KIMI.」


と呼ぶ声で目を覚ますと、部屋に友人のチャンダンが入って来た。
んー…何時?と思って時計を見ると7時半だった。
なんでアポなしでこんな朝早く人んちに来るのか
よくわからないんだけど、ぼちぼちインド人に慣れてきたらしく
そんなに動揺しなくなりました。
しぶしぶ起き上がって、ベッドに座ったままぼんやりしてると
彼女は、今朝のバスで実家のアリプールという村から
寄宿先まで戻る途中で、うちに寄ったらしく
大きなビニールバッグから米菓子やらナッツなど実家からの土産を
ひとつひとつ見せてくれ、それから数日間帰省していた間に
パンジャビー・ドレスを2着縫ったのだと言って
その1着を見せてくれた。
そして、室内に干していた私のパンジャビーを見るなり
あら、これ、どういうこと?とか言って、両の袖の布を合わせて
ほら見て、これ袖の長さが違うわ、と言った。
それから机の上の私のノートを手に取り、短文をひとつひとつ
読み上げて暇を潰している彼女の側で、私はとりあえず歯みがきをし
部屋を出て口をすすいで戻ってくると
彼女は私のノートPCを立ち上げているところだった。
しかも立ち上がり掛けてるのに起動ボタンを連打している。お願い、やめて。


そこまでが私の度量だったみたいで、思えばなんとも狭小でもの哀しいんですが
「なんでそんなに自分勝手なの?」と言ってしまった。
やっちょられん、と思って、お隣に行って、昨日から借りようと思っていた
粉用のふるいを借りてきて、落ち着きを取り戻して戻ってくると
玄関からチャンダンが出てくるところで、「私、帰るわ。」と言うので
「お隣さんがアリプールに親戚がいるとかでチャンダンを呼んでるよ。」と
伝えると、どうしても帰ると言う。
そして「私、自分勝手じゃないもん!」と言い残して帰って行った。
いや、そうとう自分勝手だと思うんですけど。
でも、彼女を自分勝手だとする自分のほうこそ自分勝手なんだなーと
米をふるいにかけながら内観、反省。彼女から学ぶ点は多い。