デカン高原

午後になってワルダーから8キロ離れた、セワグラムという小さな町に、
先日知り合った女の子を訪ねて行った。
町と町の間をローカルバスが走っているけど
体を動かしたくて仕方ないところへ、先日知人から自転車を譲ってもらったので、
さっそく自転車で移動。
出る前に電話をかけたら今日は彼女の22歳の誕生日だそう
プレゼントに町のベーカリーでクッキー。
本当にこの道で合ってるのか心許なくなるような殺風景な道、
荒れ果てた大地の中を走る1本道など走行。
ガソリンスタンドやチャイの店が道の脇にぽつりぽつりと建っている。
念のため途中何度も道を尋ねて、約1時間後到着。


彼女はカレッジの寮に住んでいて、寮生たちを次々と紹介してくれ
その後しばらく彼女の部屋でヒンディームービーのサントラや
流行ってるポップミュージックのビデオなど解説付きで見せてもらい
それから近所に住んでいる彼女の親戚のお宅にも案内してくれた。
そのお宅では、今日の彼女のバースディパーティーのために
おばさんが準備をしている最中で、パーティーに飛び入りで参加
することをとても勧められたけど、自転車で帰らなきゃならないので
もうおいとましますと言って、挨拶をしてみなさんと別れた。


帰途はもう知った道なので気分的に余裕ができ、ふと遠景に
目をやると、どこまでも平らな乾燥した大地、そしてその向こうに
台形をした一段高い土地。
私が住んでいる、走行している、見ているのは
インド・デカン高原