マカル・サンクランティ(太陽が山羊座に入る時)

午前中、お寺の台所番マーラーさんに、お寺に遊びにくるよう誘われていたので
前もって聞いていた食材持参で自転車に乗ってお寺へ。
ラワ(超粗挽きセモリナ)にココナッツを混ぜ込んで餡を作り、
小麦粉の皮で包み込み、麺棒で丸く延ばしてギーで焼き上げた甘いお菓子、
それからマッシュポテトのスパイシー炒めをベースン(チャナ豆の粉)の衣にくぐらせて
揚げたスナックを作ってくれた。
今日は“マカル・サンクランティ(太陽が山羊座に入る時;吉祥の時とされる)”という
お祭りの日なので、そのお祝いに作ってくれたのだ。
お寺の管理・運営を任されている人がカルカッタに出掛けているのをいいことに
私はお寺で遠慮なく、マーラーさんの傍で出来立ての料理を頂いた。
マーラーさんの家庭料理の腕前にすっかり惚れ込み、日本に連れて帰りたいくらい。


作ってもらった料理を、お寺の近くに住む知人宅におすそ分けに行った後、
昨日、学内の友人の紹介で新たに知り合った地元の女の子に、家に遊びにくるよう
誘われていたので、そのまま自転車に乗って彼女のおうちへ。
お寺から程近く、10分くらいで到着。
そこでお祭りのお菓子をご馳走になり、彼女の祖父母、そしてたまたま訪れた
彼女の祖父の友人の男性と5人で、夕刻まで雑談。
みんな朗らかでユーモアがあってよく笑い、それでいて品があって言葉遣いもきれい。
ヒンドゥー教の人々は、苗字で大体どのカースト、ジャーティーに属するかわかるらしいけど、
私はまだ知識が浅いので、そこらへんがよくわからない。
でも日本風に言えば賃貸マンションの彼女の家は、冷蔵庫はもちろん、電子レンジやら
パソコンやら、一通り家電が揃っていて、なかなか高収入のご家庭のようだった。
すごく楽しいひと時だった。


夕刻になってそろそろ帰ることに。お祖父さんが途中まで見送ってくださった。
75歳だそうだけど、かなり若く見える。
昔、10年間ほど私の通う学校で仕事をしていたそうで、
そのときのエピソードを話そうか、というので歩きながら耳を傾けたら、
ちょっと怖いミステリーな話だった。


お寺のマーラーさんが、「お祭りなので、町でバングルを買いなさい。」と
お小遣いをくれたので、帰りにバングルを見に行った。
いくつもあるバングル屋や、今日のために店頭にバングルを特別に並べた雑貨屋は
どこも女性客で大賑わい。
自分で色やデザインを選んで組み合わせを作ってもいいし、お店の人に相談すれば
あっという間に数種のバングルを組み合わせて見せてくれる。
最初から組み合わせで売られているレディメイドタイプのものもあって
とにかく種類が豊富。
私は青緑の孔雀色のシンプルなのを購入。